のだめカンタービレ 4話
のだめカンタービレ (11)
二ノ宮 知子
講談社 刊
発売日 2005-01-13
オススメ度:★★★★
見せる弾き方のパフォーマンスでSオケらしくを扇動するコンマスの峰龍太郎(瑛太)に対して、「田園」や「英雄」と違って表題のないベートーヴェン交響曲第7番に勝手に物語やイメージをつけてはいけないと千秋(玉木宏)はオケを押さえつける。
解釈としての冒険は、基本あってのその先のことだろうし、千秋が言う「譜面通り、正確に」がやはり正論なのだろうけれど、峰がまくし立てた「偉大すぎる」、「とっつきにくい」、「これくらいやんないとつまんない」という第7交響曲のイメージが、そのまま現実のクラシック的イメージに連なるのも事実なのだと思う。そのあたりの、「なぜにSオケに表題のない曲があてがわれたのか?」というシュトレーゼンマン(竹中直人)からの問いが、定期演奏会でのパフォーマンスで気持ちよく回答されていたあたりが、上手く表現されていた。
実際の演奏で、交響曲第7番の第1楽章と第4楽章しかやってくれなかったのはちょっと残念だったが、湧き上がり迫りくる計算のない個性は、その短い演奏からでも十二分に伝わってきた。楽器を持ち上げる奏法は、マーラーの交響曲などでは時折出てくるものでとりわけ目新しいわけではない。確かに歓声には笑いが混じっていたかもしれないけれど、楽しくカッコいい演奏で決めてくれて、クラシックにありがちな表題あり表題無しが有名無名の分類になりやすいのを打ち破る役割も果たしてくれていた。
ついにのだめが千秋にキスをする締めくくりも後味がよかったが、千秋を演じる玉木宏はイメージにはまっていた。
《のだめカンタービレ基本情報》
フジテレビ系で、2006年10月より2006年12月25日まで放送されたテレビドラマ。
放送日:毎週月曜21:00〜21:54
原作:『のだめカンタービレ』二ノ宮知子 「Kiss」(講談社)で2001年より連載
脚本:衛藤凛 演出:武内英樹 音楽:服部隆之
主題曲:ベートーヴェン『交響曲第7番』
エンディング曲:ガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』(服部隆之編曲)
主な出演:
「野田恵…上野樹里」「千秋真一…玉木宏」「峰龍太郎…瑛太」「三木清良…水川あさみ」「奥山真澄…小出恵介」「多賀谷彩子…上原美佐」「峰龍見…伊武雅刀」「理事長…秋吉久美子」「江藤耕造…豊原功補」「谷岡肇…西村雅彦」「フランツ・シュトレーゼマン…竹中直人」
公式サイトはこちら
http://wwwz.fujitv.co.jp/nodame/index.html
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